人や動物の間で広く感染症を引き起こすウイルスで、一番の特徴は感染力の強さにあります。2019年12月に中国武漢市で最初に確認されたとしており瞬く間に全世界に広がり、今もなお、各国において厳しい対策が行われています。
新型コロナウイルスの起源については、コウモリを筆頭に野生動物から伝播したとするものと、初期流行地に近い武漢ウイルス研究所を筆頭に人為的営みから流出したとするものが主として挙げられており、前者の可能性が高いとされていますが、後者も否定されておらず、正確な起源は判明していません。最近になって、このウイルスは2019年12月以前に既に存在し広がっていたという見解が発表されています。
潜伏期間は 1日 – 14日間とされ[15]、世界保健機関 (WHO) は平均値を 5日 – 6日としています。SARSの 5.3日 – 19日に対して、本症は 3.5日 – 5.9日と見られており、潜伏期間に感染能力をもつ可能性が指摘されています。
当ウイルスに感染していても病気の症状が現れない感染者がおり、無症状病原体保有者と言います。無症状病原体保有者も保有する当ウイルスを他者に感染させる可能性があります。
新型コロナウイルスCOVID-19は世界各国において変異を続けており、これらの変異株によって感染力、症状等の特徴が大きく異なり、また同時にワクチンの進行状況が加わることによって変異株ごとの本来の特徴を把握しにくくなっています。
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000748323.pdf
引用元 厚生労働省 新型コロナウイルス感染症対策推進本部
症状
一般的な症状には、鼻水、鼻づまり、頭痛、嗅覚変化や味覚の消失、咳、筋肉痛、咽頭痛、発熱、下痢、呼吸困難があります。症状は幅広く多くの場合、無症状または風邪の症状をともなう軽症で自然治癒するが、重症では急性呼吸窮迫症候群や敗血症、多臓器不全をともなうことがあります。
大半の患者は軽度から中等であり、症状は軽度の肺炎までとされています。重度とされる患者は呼吸困難、低酸素症、X線写真で肺の50%以上が映る症状となり、致命的な症状としては呼吸不全、ショック、多臓器不全となります。
当ウイルスに感染していても病気の症状が現れない感染者がおり、無症状病原体保有者と言います。無症状病原体保有者も保有する当ウイルスを他者に感染させる可能性があります。
当初、その症状の大きな特徴として嗅覚喪失や味覚喪失がありましたが、これも変異株ごとによって異なり、現在感染力が強く南アフリカに多く見られるオミクロン型では、そのような症状は見られず重症化した例も少ないと報告されています。
重症化リスクの差
日本の厚生労働省が作成した『診療の手引き』や慶応義塾大学など日米両国での研究では、年齢、ABO式血液型や人種などに関連する遺伝子、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、がん、2型糖尿病、高血圧といった持病、肥満、喫煙などの生活習慣、医療へのアクセス(居住地域や所得、医療保険の種類)が影響を与えているとされています。またワクチン接種の進行により、感染後も重症化のリスクが大きく軽減されており、世界においてワクチン接種の年齢幅や三回の接種を行うなどの推進を進めている。
https://www.jcl.co.jp/cov-vaccine
引用 株式会社日本医学臨床検査研究所 「安全なワクチン接種の為に」