「衛生」に関する意識の違いは人それぞれ様々です。ましてやグローバル化が進み海外からの観光客や労働者が増加する昨今、国が違えば、尚更でしょう。
衛生と言っても幅広く、エチケットから命に関わるレベルまであります。折しも今、新型コロナウイルスにより、経験したことのない状況に陥り、感染の恐怖にさらされています。今後、ワクチンの接種により終息が期待されておりますが、私たちの生活が大きく変わることは間違いないでしょう。
また、衛生を最優先とすることが、体調にとって必ずしもベストとは言えません。多くの免疫は細菌によって抗体を獲得します。かつて日本において農業が中心であった頃、家畜と人は近い場所で生活していました。家畜が持つ細菌によって人は抗体を作っていたのです。もしくは生活自体が免疫を高めたということもできます。
生活衛生研究会とは、そのような人類にとって未経験となる分野の情報を専門的な立場から発信し、皆様の暮らしをより安全にしていきたいという願いから設立されました。
現代においては、生活環境の著しい変化に伴い、衛生についてあらためて見直す段階にきております。
当研究会では、新型コロナウイルスにより生活が一変する中で、食に携わる業界人への有効な情報の発信を中心に、食業界のグローバル化と衛生のボトムアップをコンセプトに法令、データ、意識を発信してまいりたいと考えております。